むがう。の考え

はたらこう。しなやかに。

「丸の内ビジネス酒場」対談ログ(2/2) 堀江貴文さん×矢野和男さん

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…ということで、第二弾です。ごめんなさい、堀江さん・矢野さん、お二人の写真を撮り忘れていました(^_^;) ちなみに、堀江さんがこちらの対談についてツイートされてますね。おっしゃる通り、大変興味深い対談でした。

 

(引用:@takapon_jp より)

 

以下、むがう。が興味をひかれた話題について、対談ログです。録音禁止だったのでモレや聞き間違いなどが多少あるやもしれません。あらかじめご容赦くださいーmm

 

★★★

 

■AIの得意分野・苦手分野とは?

 

堀:矢野さんお久しぶりです。矢野さんとは以前、堀江貴文イノベーション大学校の対談に来ていただきました。

 

矢:その際はありがとうございました。その後、宇宙事業はいかがですか?

 

堀:まさにちょうど今週(1/15週)、縦吹き燃焼試験をやって、成功したところです。取り組んでいて思うのは、やはり安く打ち上げるのがすごい大変、ということ。そして、圧倒的にデータがないんです。飛翔や燃焼試験についてのデータがない。高温の流体系の実験データの解析なんかもやりたいのですが、燃やしている回数が少ないからどうしてもこういうことになっちゃうんですよね。

 

矢:なるほど。これまでデータの解析というのは、いわゆる演繹的な手法、仮説や理論を検証するアプローチとして行われてきていますが、ビッグデータによって帰納的に編み出すアプローチが交わると、モノづくりが一変する可能性があると思っています。

 

堀:ですねー。以前対談されたときに、日立さんって事業一つあたり1兆円って規模で考えるってお話が印象に残っていて。1兆円ですよ、みなさん。想像できます?やっぱ日立ってすごいなーとかって思ったんですよね。モノづくり一変させるってことだと、発電所のタービンとか単価が高いし、イケるんじゃないですかね。

 

矢:なるほど、たしかにあるかもですね。

 

堀:そうそう、今日伺いたかったのが、AmazonGoです。あれってまさに矢野さんがずっと研究されてきたテーマじゃないですか。日立さんはどうしてやらないんですか?

 

矢:いや、採算性を考えるとちょっとできないですよ。通信費とかもむちゃくちゃかかると思いますし。

 

堀:通信費はいずれ下がると思うので、1兆のうち6,000億使ったらできるんじゃないですか?

 

矢:もちろん、AIにはだいぶ張ってきました。音声解析も。ただこれはこの場で言うかあれなんですが、コンシューマー向けというか、その手のデータを集めるのがすごい苦手というのがあって。BtoB向けは強いので、たとえばエレベーターとか、その中で会話されている内容とか、さまざまなふつう集められないような種類の音声は集められるかもしれないんですが。

 

堀:電車や駅とかの人間の行動データ集められそうですよね。僕、新幹線で結構移動するんですけど、スマホ持ってた自由に座れて勝手に決裁されて、みたいな。交通手段がちょっとAmazonGoっぽくなってくのとか、やって欲しいんですよ。

 

堀:あと、駅で酔っぱらいの挙動を画像でとらえて、ふらつき方とか、構内のどこを歩いているかをセンシングしたりして、そこから線路に転落する確率を解析して、アラート出したり、ロボットが助けに行ったりとか、そういうことできると思うんですよね。

 

矢:まさに、安全管理はAIの分野になると思っています。何百ページとあるルールブックを読めと言われても、だれも読まないしだれも守らない。すべてAIに学習させて、ルールに抵触しそうになったら、自動的に安全管理の仕組みが発動するとか。

 

堀:いや、Amazonとかマジでやってくる気がするんですよ。だって、レールウェイ企業を買収して、ディープラーニングで開発するとか全然あるじゃないですか。

 

矢:あり得るとは思います。ただ、ルールや基準はともかくとして、正解のない世界で何が正しいかをAIに判断させる、というのがきわめて難しい。たとえば、人間にとっては幸福、が最高のアウトカムと思うんですが、何をもってAIに「あ、この人間は幸福だ」と判断させるのか、それをAIに教えるのは難しいんです。今、挑戦しているところではあるんですが。

 

■人間の幸福度は測定できるか?

 

堀:なるほど、具体的にはなにやられてるんですか?

 

矢:身体の動きで人の幸せを測定するという研究を行っているんです。

 

堀:今日もデバイスを腕につけてらっしゃいますよね?

 

矢:はい、もう10年以上、身に着けていて。自分の生活からもデータ採ってます。人間って、今こうやって対談を聞いて止まっているように見えるんですが、その中でもかすかに動いていたりとか、静止と動きとの中に一定のシグナルがあるんです。幸福度の高い人は、短いシグナルと長いシグナルが多様に構成されていて、短調ではないことが分かっています。逆に、幸福感が低い人は、シグナルが単調。自分自身の幸せか、そうでないかデータも、こうして腕の動きをまる11年データでとって、分析しています。

 

堀:なるほど、身体の動きで幸福度って可視化できるんですね。

 

矢:はい、ただ、なかなか意識をしてそういう動きをとるというのは難しいので、やはりあくまで無意識のうちにそういう動きをしているんだ、ということになるかと思います。もう少し解析が進んで、こういうときはこういう風にしがほうがいいよ、とかアドバイスができるようになり、この10年すごく幸せになれたとか、もう少し一般化して法人向けにサービスとかできたら面白いなと考えています。

 

堀:あ、やっぱりBtoBなんですか。いや、コンシューマー向けにやりましょうよ。

 

矢:そうですね。この前、マインドフルネスって流行ってるじゃないですか。カルフォルニア大学の先生を呼んで、そのワークショップを実施したんです。あれも心身ともにすごくよくって、取り入れたりしています。

 

堀:いろんなことやってらっしゃるんですねー。スマホからアドバイスとか、テロが起こりそうな場所をアラートするとか、アプリでありますもんね。最近でいうと、みんなスマホずっと持っているじゃないですか、だから、その人の行動パターンから次何をするかとか分析すればわかると思うんです。僕のデータなんて全部回収してもらっていいので、スマホからアドバイスしてほしいです。パーソナルアシスタントというか。音声入力とかは面倒なんですが。あれなにがいいんですかね。僕使わないんですが。

 

矢:なるほど、面白いですね。音声入力は中国圏の難しいフォントの変換とかにはいいんじゃないですかね。

 

堀:あー、そっちか。なるほど。自動車社会のアメリカだと流行るとかは分かるんですが、正直自分は手で打ち込むほうが早くって。

 

堀:あと、facebookとかって、全然精度あがってこないじゃないですか。全然会いたい人が挙がってこないというか。あれ、なんでなんですかね。

 

矢:そうですね、出会いの利便性を上げるというか、この人と話すとあなたにとってはいいよ、この人誰と付き合っているから、とかわかるといいですよね。やっぱりまだ共感とか信頼とかいったものの測定が十分でないのかもしれないです。人間のコミュニケーションの大部分は非言語情報だっていうのもあるので、とったほうっがいい。

 

堀:加速度センサーとか、ジャイロとかみんなつけてとるべきですよね。

 

矢:去年、アメリカの大統領選があって、ディベートやってたじゃないですか。声のトーンによって勝敗を高い精度で予測できるって話もあるみたいですよ。

 

堀:なるほどなるほど。あと、facebookが視線をトラッキングして広告始めようとしてるじゃないですか。VRで。でもあれ、VRのああいったデバイスとかって身に着けるの面倒なので、個人的に来るのは網膜レーザーだって思ってるんです。消費電力がものすごく下がって、量子ドット使い、メガネのつるに電池格納するようなイメージ。加えて、加速度センサーやジャイロでデータを取得して、クラウドで分析して、身体情報から非言語情報まで解析できるとか。

 

矢:いや、それはいいですねー、面白いです。

 

堀:ですよね、あ、メガネより、靴とかベルトとかのほうがいいかな。矢野さんもそうですが、みんな必ず身に着けているじゃないですか。一番いいのはインプラントですけど。

 

★★★

 VRって個人的に、需要も供給もまだまだ感あると思っていて、その一つの原因が「ウェアラブル」といっていいのかわからないくらい、デカい筐体を顔にはめないといけないことにあると思ってたので(笑)、網膜レーザーのお話は目からうろこでした!

 

今後も、主催者から拡散OKされている面白そうな対談ログは残していきたいと思いますー。

 

むがう。

 

「丸の内ビジネス酒場」対談ログ(1/2) 堀江貴文さん×谷家衛さん

先週金曜に、丸の内ビジネス酒場に遊びに行ってきました。

Newspicksの人気ピッカーが集まって、お酒を片手に対談しよう企画。 

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雪もちらついてて、むっちゃ寒かったけど、会場は人、人、人だかり。。。

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中でもテクノロジーのブースは堀江さん人気か、大入り満員、さすがです。

 

さて、むがう。のお目当ては堀江さん×谷家さん。FinTech関連でおもろい話聞けないかなーとの期待で。完璧ではなくモレもありますが、対談ログですー。

 

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■個人による資金調達、ホント簡単になったよね。

堀:いや〜どもども久しぶりです〜。

 

谷:どうもです〜。

 

堀:寒いけど、なんかみんな楽しそうだよね、新橋感っていうか。僕らも飲みながらやっていきましょう。ビールもらえます??

 

堀:谷家さんはネット黎明期から様々な企業をご覧になってきたわけですが、先行者利益に乗ってみんな結局生き残ってますよね。楽天にしろ、サイバーにしろ。

 

谷:ですね、結局先行者が一番っていうか。

 

堀:楽天400億、サイバー200億、オンザエッジ60億を調達、その後の会社は倒れたし。やっぱり資本がないと。そういえば、僕、最近ですね…(まだ公表できないBitCoin関連のサービスの話)。

 

谷:イーサリアムも当初は15億程度調達、任意団体としてやってきてますよね。

 

堀:中国当局が規制みたいな話もあるが、キャピタルフライトは続くんですかね。

 

谷:現状、BTCは1.5兆程度の取引、規制してもキャピタルフライトは続きそうと見てます。

 

堀:この会場でBTC持っている人は?まあ、パラパラいる感じですね。

 

堀:僕この前、アイスランドに行ってきたんですが、アイスランドにもマイニングファームがある、ヨーロッパの2/3の電力料で安い。データセンターの冷却にも適しているんですよね。あ、これいいなって思った。谷家さん投資されたらどうですか?

 

谷:それ面白いですね。あと、さっき堀江さんが話していたサービス、あれ本当面白い。投資したいですね、僕。

 

堀:そうなんすよ、あれテイラースイフトなら1,000億集められると思うんです。マジで。あと、キムタク以外のSMAPメンバーでも調達できそうだよね〜って。

 

堀:堀江貴文イノベーション大学校にヒモデブニートがいるんです、その名のとおり、ヒモでデブのニートなんですが。そいつがいろんなこと企画してて、この前5万円でバンジー企画を開催して、速攻で資金が集まったんです。個人でも資金調達はめっちゃ容易になりましたよね。

 

■政府や銀行を介さずにあちこちで信用創造されてる。

谷:へぇ、それ面白い。あんまり知られていないんですが、実は普通の人が寄付する金額、世界で一番多い国って日本なんですよ。

 

堀:え、あ、そうなんすねー!なんかわかりますね。こうなんか救済というか募金とか好きじゃないですか。逆に、面白いものに対して寄付する文化はない。ただ、ふるさと納税なんかも徐々に体験消費にシフトしていると思うんですよね。

 

谷:自分の活動でいうと、軽井沢でISAKという高校を運営してて、小林りんさんという素晴らしいリーダーのもと、寄付を集めて国内外の子どもたちへの高等教育やリーダーシップ教育を行っているんです。

 

堀:有名ですよね。ふるさと納税でいうと、ふるさとチョイスで1500億円くらい調達している。が、まだ10%くらいしか活用していない。あれ、初心者は肉、米、魚に行くんです。

 

谷:そうなんですか??

 

堀:そう。富裕層はそこには行かない。秦野市の陣屋という旅館は高級プランを用意してて、ロールスロイスで空港まで送迎してくれる。めっちゃ良くないですか?たしか全国トップは都城市で、税収で20、30億集めている。

 

谷:そりゃ、ばかにならない規模ですねー。行政で言うと、すごい大きい。

 

堀:地方交付税交付金と比べると、使用用途も自分たちで決められますしね。谷家さんはお金のデザイン、という世界に分散投資する、お金のデザインという会社をやられている。THEOって会場の人知ってますかね。元々どうしてやろうと思ったんですか?

 

谷:やっぱり、何かまとまったお金が必要って時に、気づいた円がなくなってたみたいな状況は怖いわけじゃないですか。会社やりたいでも、家買うでも何でもいいんですが。そういう時に、円以外の資産に運用しておけばいいのですが、これってそんなに簡単じゃない、ってところからですかね。

 

谷:それにしても、さっきのヒモデブニートの話じゃないですが、ほんと、政府がやっていたものが、政府が必要なくなり、どんどん勝手に信用が発行されていく時代ですよね。銀行もいらない。

 

堀:僕、Zaifという仮想通貨の取引所を少し手伝ってるんです。bitflyerって会社がやってるんですが。あそこチャット機能がついてるんですね。なので、そこで今日の酒代ちょうだいよって言ったら、速攻で3万くらい集まった。何がいいかって、みんなホリエモンに奢ったよと自慢できる。これが多分いいんですよねー。

 

堀:インスタのライブ配信機能もむちゃくちゃ面白い、あれ、見ながら投げ銭できたりすると、一緒に飲んだ気になれちゃうじゃないですか。

 

■リープフロッグ起きるんじゃね??

谷:ただ、どうなんでしょ、日本の現金の決済率って8割超えている。現金主義が強いから、どこまで浸透するかはまだ分からないんじゃないですか。

 

堀:それでいうと、インドは高額の紙幣を廃止したじゃないですが、あれでアングラマネーを撲滅しようとした。あの国とか、仮想通貨が流行ると思うんですよね。

 

谷:たしかに、ありえますね。

 

堀:日本もお札の廃止とかやってほしいですね、paymoとか色々出てきているけど、なんだろう、少額決済サービスはまだなかなか発展しない。

 

堀:インドでいうと、虹彩で生体認証始まっているじゃないですか、虹彩で認証して決済とか、全然ある。日本が気がついたら一番遅れてる…ってなる気がするんですよね。

 

堀:まさにリープフロッグ。アフリカのあの送金サービス、なんでしたっけ?あ、エムペサだ。エムペサOKって店、むちゃくちゃあるじゃないですか。

 

谷:ありますね、アフリカの田舎のめっちゃ汚い店でもOKってなってて。

 

堀:そう、みんなアンドロイドのスマホを持ってて、使ってる。

 

谷:日本の田舎は現金しか使えなかったりする。

 

堀:よっぽどアフリカの方が進んでますよね。

 

30分と短い対談でしたが、ゆる~く楽しいお話でした。ただ、目新しいお話はそんなになかったかなー。質問する時間があったら、Bitpesaが流行るか聞いてみたかったです。

 

むがう。

 

Webエンジニア転職、ウルトラバブル期へ

 

大手人材サービスのリクルートから、転職求人倍率の最新状況(12月度)が出ました。

 

 

なんと、全体平均で1.87倍!!!! Σq|゚Д゚|p ワオォ
ここ数年、右肩上がりが続いていましたが、大台の2倍が視野に入ってきています。

 

ITエンジニアに関して言うと、驚異の3.64倍、ネット系は5.12倍ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!!!

 

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 (出典 https://www.recruitcareer.co.jp/news/20170111.pdf

 

セカンドオピニオン的にDODAも見ましたが、そちらは9倍超!すさまじい。。。

 

参考まで、平野ノラちゃんが躍動していたバブル期の大学新卒求人倍率が2.3-2.8倍です。説明会と称して学生を拘束して日当数万払ったり、内定式でワイハに行かせたり、銀座のキャバクラで散財させたり、って都市伝説のように語り継がれる採用、引留め手法が実施されていた時代。

 

Webエンジニアに関して言うと、今はバブル時代の倍以上の求人が大手メディアに出ているということになります。入社魅力度の高い企業でないと、採用目標なんてとうてい達成出来ないだろうな。。。

 

経営者の皆さん、「おい、人事さぼってんだろ」「使える採用担当はいないのか」的に、詰めないであげてくださいね。この数字は日本の採用史上、ギネスです。そして、終わる気配が全くない。そもそも、入社魅力度は「①企業の将来価値-現在価値×②ブランド×③前線にいる現場マネジャーおよび人事の採用コミット」、この3つのかけ算で決まるので、要望して③だけ引き上げようとしても決して採用は成功しないっすー。

 

それにしても、エージェント開拓やリファラル採用したり、メディア出稿数を増やしたり、決定フィーを上げたり…と、金で解決できる問題にはどこも施策を打ってるだろうから、これ以上どうしたらよいのじゃーという採用担当の苦悩たるや相当なものだと思います。経営にとっては、必要なときに必要な人を調達できないリスクが極めて高いと言わざるをえません。

 

正社員の即戦力Webエンジニア採用を捨てるしかないんじゃないかな。
ここ数年、いたるところで言われていますが、本気で、覚悟決めてやるしかない。

  • 人月高い割に、自社や自社サービスへの当事者意識が薄かろうが、個人/法人問わず業務委託のエンジニアをフル活用する。むしろ、業務委託のマネジメントノウハウを他社に先駆けて蓄積していったほうがいい。
  • 経験やスキルの現在価値は低くても、伸び白が期待できる二卒や新卒などの未経験者を採用する。でもすぐ辞められたら育成コストが無駄になるので、「自分まだまだなんです」と言っているが、伸び白のデカい子を見極めることが重要。
  • 技術領域別にWebエンジニアの市場価格を定期的に算定して一定の年収水準や家賃補助などの福利厚生、ストックオプションなどトータルで報酬の魅力を担保し続け、中長期のコミットを引き出す。
  • 自社で過剰感のある職種に一定のインセンティブをつけて、Webエンジニアキャリアへ方向転換してもらう。TECHCAMPとかが提供しているような、汎用的な知識やスキルだけは外部から買って、あとは自社内のOJTないし、自社にちょうどいいサイズ感の仕事がなければ、サンカク使って他社や、クラウドソーシングでの簡易な副業もOKしてまで実践的な経験を積んでもらう。

 

とかとか。機能別に分かれた、よくある人事部門の組織体制じゃ解決スピードが上がらないので、社長室直下とかにプロジェクト配置して、権限与えないと。


まじで、戦争だぜ、War for Talent。

 

むがう。

そろそろ人事の季節…

 

東京、心底冷えますね……。

 

1月も半ばを過ぎ、3月決算の会社は通期計画のツメなんかをやっている時期。

 

現場の個々人でいうと、プロジェクト進捗や現時点の評価を話し合う中間面談が毎日入る季節です。忙しい!!!…むがう。

 

メンバーと面談していて驚くんですが、

「残り3か月で、遅れてる進捗を取り返します!」

「A案件はここから着手です!気合でたたみます♪」

「そんで、最後はいい評価をとってやりますよ!オラオラ!」

 

…と、期末めがけて、エビ反りな突撃計画を立ててる人がなんて多いことか!(^_^;)

 

もちろん、スケジュール的に期末まで終わらん仕事もあるのですが、いい評価をとりたいのならそもそも…とアドバイスしたくなってしまう、むずむずする毎日なのです。

 

※なお、成果主義入れてる会社を前提に書いてます、すべての会社には適用されないかも、あしからず

 

■YOUの評価…もう決まっちゃってるかもよ説。

 

よく会社から配られる人事制度の資料に、3月末「振り返り面談」、4月「考課決定」とかって書いてありますよね。だからみんな、3-4月に一斉に評価が決まると考えがちなのかも。ゆえに、期末に間に合わせようモードが自然発火する。

 

でもこれ、3-4月に「最終確定」するよってだけで、実は水面下で人事って決まっちゃてたりするんです。企業によって差はあるけど、4月人事は早ければ前の年の12月頃から議論され、中間面談の内容も4月人事を決めるための材料として使われたり…と。

 

国政と同じで、1月から2月頃に翌年度の予算計画はおおむね決まります。戦略の中身などと合わせ、戦略を実現するための体制や採用計画もこの時期に決定します。体制を決めるって、要は人事を決めるってことですよね。

 

たとえば、部が何個・課が何個、みたいな組織単位数も決まるし、その中でじゃあ組織長が何人、主任とかリーダーが何人とかも決まる。そんで、2月末までには経営会議にかけられて、ま、ここは事前根回しもあって形式的に承認、んで、3月の頭か中旬くらいに人事発令、という流れが一般的なんじゃないかなー。

 

だから1月から頑張っても、ボーナスには反映されるかもだけど、4月からの月額給与に関わる昇進昇格の部分は、とっくに既定路線ってことが、あるんだよねー。

  

■じゃあ、期末の評価って何してるのよ??


結論、「最終確認と、他の組織長とのすり合わせ」。

 

正直、ちゃんとマネジメントしている組織長であれば、自分のメンバーが半期どのくらいの業績を出せそうか、途中段階から、ある程度見えちゃいます。仕事を始めたタイミングできちんと目標設定してれば、評価基準も定量/定性で明確にしているはず。なので、期末を待たずしてデジタルに業績の良し悪しを評価することもできます。

 

ちなみに、むがう。は振り返り面談、10分で終われます。どっちかっていうと、評価そのものにあんまり議論の余地ってないよねって感じ。むしろ、次の成長課題とか仕事、キャリアについて話したい。そっちに時間使いたい。

 

ただ、もちろん想定よりも業績は上ブレすることもあるし、下ブレすることもあるから、そういった想定外の部分を最終的に確認することは期末に必要です。加えて、自分の評価の「甘辛」が閾値を超えていないか、人事や複数の組織長の目線を通じてチェックし、必要に応じて評価を修正します。

 

要は、期末の人事関連のイベントは「検算」をするためにあります。なんらかおかしな評価をしてないかのチェック。「ガバナンスを効かす」のが目的なんです。

  

■4月からの月給上げを目指すんだったら。

 

なので、、、4月から月給をもし上げたいのなら(3月決算の場合)、

 

  1. 前年の年末までか、遅くとも1月までに、設定した目標を大きく上回るような成果を出す。毎期連続で上回っていれば尚可。そして、昇進議論の対象者リストにまず入る。(入らないと議論の俎上にすら乗りません。知ってました?)
  2. 上司には、「自分がリストに入ったか?」「自分の成果が、上位の職級や職位でも通用すると説明できそうか?」と質問して、評価の感触をつかんでおく。
  3.  3月末までにどの程度のダメ押しの業績が必要かを上司とすり合わせ、頑張る。

 

…みたいな、スタートダッシュと戦略的な動きが必要です。

 

「えぇ!?もう遅いじゃん!!」って気づいた人。ご明察。ちぃと遅いかも。(^_^;)

 

なので、1月中旬から着手するなら、4月以降にスタートダッシュできるよう、次の仕事を仕込んでおくとか、下調査を進めておくとか、何かと助けてもらえるように上司との関係性を深めておくとか、先を見てその辺に投資したほうがよっぽど良いです。

 

人事評価というゲームのルールや構造を理解し、考えて動くことが大切。

 

圧倒的な仕事の成果を出し続けることは運不運もあり、簡単ではないこともありますよね。なので、自ら昇進しやすい状況をつくりだすことにも、投資しましょうねーというお話でしたー。

 

おしまい

むがう。